ケイ素

ケイ素とミトコンドリア

ミトコンドリアは生命活動の源で、エネルギーを作り出すミクロの発電所です。

人間の細胞は約60兆個といわれていますが、その一つ一つに、少ないもので100個、多いものでは数千個のミトコンドリアが存在します。赤血球だけは例外で、ミトコンドリアは入っていません。赤血球はほぼヘモグロビンの運搬のみの仕事をしているので、ミトコンドリアはいらないからだといわれています。

一つのミトコンドリアの大きさは0,5~2ミクロン。基本は楕円形で微生物のような形をしています。存在する細胞によって、形、大きさ、数が異なり、エネルギーをたくさん消費する臓器の細胞ほどたくさんのミトコンドリアを備えています。特に、腕や足の筋肉や、休みなく動いている心臓の細胞、脳細胞には、びっしりミトコンドリアが詰まっているそうです。

ミトコンドリアは酸素を大量に使ってエネルギーを作るのですが、その時に大量の電子をやりとりするため、どうしても活性酸素が発生します。ミトコンドリアが健康で、回路がうまくまわっていれば、酸化を防ぐために用意された酵素が活性酸素を中和してその被害を食い止めます。しかし、加齢などで働きが衰えると活性酸素は増える一方で、酸化し破壊し始めます。

ミトコンドリア内で発生した活性酸素は、ミトコンドリア内を傷つけます。もっとも重要な働きであるATPを作り出すTCA回路のパーツが傷つき、エネルギーを作る力が衰えていきます。エネルギーが衰えてしまうと、どんな臓器、組織も活動することができなくなります。心臓であれば、拍動が弱まり、消化器では消化吸収に支障が起きます。筋肉で起きれば運動能力が低下し、脳なら考える力が落ちます。時として命に関わる重要な働きも衰えてきます。

つまり、ミトコンドリアの働きが低下すると、そのエネルギーで動いていた機能がすべて低下してしまうのです。

続く

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