日本では、最近になってケイ素の美容効果が知られるようになってきましたが、海外の有名化粧品会社の製品には既にケイ素が使われています。「ケイ素誘導体のシラノール」という成分です。
数々の有名海外メーカーの化粧水や美容液、クレンジング、石鹸などに、その成分が含まれています。
モナコには、化粧品や製薬関連メーカーに原料を提供する「EXSYMOL」という会社があり、シラノール成分の特許を取得しています。シラノール成分は、皮膚表面から真皮レベルまで浸透、真皮の弾力性などを修復するなど、様々な美容効果があるとされています。
シラノール成分に期待されている効果
- コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などを再構築し、細胞活性を向上させ、皮膚の弾力を修復する
- ハリや柔軟性を維持して、老化によるシワやタルミを防止する
- ヒアルロン酸の2倍といわれる保湿力
- 皮膚を正常な状態に保つように機能する。変化を起こさせないように、皮膚環境を整える
- 菌の増殖を抑制して菌を減らす静菌性
- ケイ素の還元力
- 目的によってビタミンE、アスパラギン酸などと組み合わせると、より効果が期待できる
日本の化粧品メーカーでもケイ素の研究を行っているようです。ポーラ化粧品では、実験によってケイ素の紫外線の酸化を抑制する可能性がわかり、ファンデーションへの応用が考えられているそうです。
世界では、既にケイ素の可能性に注目が集まっています。日本は少し遅いくらいではないでしょうか。日本でももっともっとケイ素の研究が行われ、情報が公開されるといいですね。