3日間ファスティングの2日目、非常に顔色が悪く、頭痛と吐き気がするとのことで、当日予定されていたプログラムに参加できず、ずっと横になられた方がいらっしゃいました。
ファスティング中の不調は、様々な原因があります。それは、普段の生活習慣などが大きく関わっている場合があって、その対処方法もあります。しかし・・・。色々とアプローチをしてみましたが、症状が改善しませんでした。とても体調が悪そうだったのですが、その方とお話しをしてみることにしました。
すると・・・。
お話しをしている間に、みるみる顔色が良くなってきたのです!!
お話しをして自分の中に溜め込んでいた感情を吐き出したのです。
ファスティングに参加なさる半年前にご主人を亡くされて、その後、ご主人の仕事をご自身が引き継ぎ、残されたご家族を支えながらこの半年を必死で生きてこられたのだそうです。
そして、「私は主人が亡くなった時に、悲しんでいる場合ではないと、自分に言い聞かせていました。そして、本当はもっといっぱい泣きたかったのです」とおっしゃって、ボロボロと涙を流し声をあげて泣いていました。
最近、この方を思い出す出来事がありました。診療所に通院されていた患者様なのですが、(私は診療所の看護師をしています)奥様がガンで、7年間の治療をご主人様が支えてこられました。治療方針について、いろんな病院の主治医とぶつかり最終的に、うちの診療所に1年前から通院される事になったのです。そして、先月奥様はご自宅でお亡くなりになりました。
そして1ヶ月・・・。そのご主人様とお話しをする機会がありました。「妻と出会うまでが僕の第1の人生。妻との生活が第2の人生。そして、これから第3の人生が始まるんだ。僕は健康だから、多分あと30年は生きると思うよ」と涙を浮かべて笑っていました。(この方は、現在70歳。)「今でも、あの時こうすればよかったのかもと思うけれども、やり尽くした気がするから後悔しない」とも話されていました。そして、たくさん涙を流していました。
話は戻りますが、ファスティング中に体調が悪くなられた方は、現在、引き継いだお仕事(旅館業)にファスティングを導入されているのだそうです。
人生には、様々な悲しい出来事や辛い出来事もありますが、「進む力」を人は持っているんですね。
前に進んでいくには、溜め込んでいる感情を吐き出す事!そして、やりきる事が大切だと思いました。もし、やりきれなかった事があれば、その感情も吐き出してしまえばいいんだと教えてもらった気がします。