ミネラルについて

主要ミネラルと微量ミネラル

私たちの体に必要なミネラルには、大きく分けると主要ミネラルと微量ミネラルがあります。

私たちの人体を構成する元素は、そのほとんどが酸素、炭素、水素、窒素の四つで、全体の96%を占めています。そしてミネラルが、残りの4%を占めます。その4%のうち9割を占めるのがカルシウム、リン、カリウム、硫黄、塩素、ナトリウム、マグネシウムの7つで、この7つを主要ミネラル(マクロミネラル)といい、残りの1割を微量ミネラル(トレースミネラル)と呼んでいます。

 

主要ミネラルの働きの一つ

7つの主要ミネラルは一日の必要量が100mg以上とされていますが、それらは体内では電解質化して生命活動に大切な働きをしています。

主には、神経細胞や筋肉細胞に電気的な興奮を伝えることで、情報を伝達したり筋肉を動かしたりします。例えば、私たちが熱いものに触れたとき、瞬間的に手を離す動作をするのは、熱いという情報が脳の感覚神経に伝えられ、同時に脳が手を離せという命令が運動神経から筋肉に伝えられるからですが、こうしたことも主要ミネラルの助けがなくては成り立たないのです。

そのほかにも、ホルモンの分泌や細胞の増殖などの作用では、カルシウムイオンによって細胞膜の電位が変わるという反応が起こっています。

このカルシウムイオンは、カルモジェリンという細胞内のタンパク質と結合して、細胞で行われるほとんどの酸素反応を促進する働きをしています。まあ他、平滑筋の中のタンパク質、ミオアクシンとアクチンを反応させて、筋収縮を起こす働きもしています。さらに、病原菌やウィルス、有害物質を体から排除する白血球などの免疫細胞を、カルモジェリンと結合することによって活性化する働きもしています。また、このカルシウムイオンはとくに、外部情報に反応して細胞を活性化することから、「情報のメッセンジャー」とも呼ばれているようです。例えば、目や耳から入ってきた情報が脳細胞へ神経を通じて伝達されるのは、この働きによるものです。あとすごいことに、カルシウムイオンが細胞外から細胞膜を通過する速度は、秒速で100メートルにもなるそうです。

このようにカルシウムイオン一つ見ても、実に様々な働きを担っていて、これがうまく働かなくなるだけでも、風邪を引きやすくなったり、アレルギーなど免疫異常が生じたりと、私たちの体に重大な障害が発生してくることもありうるのです。

次回は、微量ミネラルの働きを紹介します。

 

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