微生物との共存
大地の岩石や土に含まれているミネラルは、金属分子のままでであったり、結合の強い化合物のままだったりで存在していて、そう簡単には水に溶け出さない状態なのです。そこで植物の根は大きく2つの方法でミネラルを吸収しているのです。
まず一つの方法は、土中に住んでいる微生物の力を借りてミネラルを溶かすという方法です。
土壌に住み着いている微生物たちは、ミネラルを溶かすために様々な物質を体から出すのです。溶かすというのはイオン化するということです。植物はこうした力を持った微生物たちを、根の周りに集めようとしたのです。ではその方法とはなんでしょうか?それは、微生物たちが好むような物質を根から放出するという方法なのです。微生物たちの餌を、根から滲みだしているのです。
そうなると当然、微生物たちは根に集まってきます。こうした、植物の根の周りに集まってくる微生物を根圏微生物と読んでいます。根圏微生物は、植物の根から放出される餌(栄養分)を受け取る代わりに岩石や土に含まれるミネラルをイオン化し、植物が吸収できる状態にしているのです。
このような協力関係は共生と呼ばれています。ギブアンドテイクとか、ウィンウィンと表現されたりもします。
もう一つの方法は次回に。。