パンやパスタ、ピザ、ケーキは、誰もが大好きですよね。でも、これらの欧米諸国のやわらかい食べ物が増えたことで、「口に入れた食べ物をすぐに飲み込む」という傾向が、特に小さい子どもを中心に増えています。
仕事が忙しいからと、固形物を水やお茶などで流し込んでしまう人も多いでしょう。現代人は「噛む」ということをしなくなったといわれます。
食事でよく噛むことは、虫歯予防、歯周病予防、体の免疫力アップ、アンチエイジングなど、さまざまな効用がある素晴らしい健康法なのです。
「噛むこと」は唾液の分泌を促します。そしてこれは、唾液中のカルシウムにより歯の表面を再石灰化させ、歯の表面を強化することにつながるのです。お金をかけなくても、歯を丈夫に、そしてきれいにすることができるのですね。
さらには酸によって溶かされた、軽度の虫歯も修復させてしまいます。
適度な噛む力は、歯を通して歯ぐきに伝わり、歯を支えている歯根膜や歯ぐきの血液の流れも良くし、歯並びも良くします。
また、せっかく矯正治療をしても、よく噛んで食べる習慣に変えていかないと、また、元の位置に歯が戻ってしまうことが多いといわれています。
じっくり噛めば、それだけ満腹中枢を刺激することになり、ダイエットの効果も間接的にあるといえます。
普段から30回以上噛むようにしておくと、見違えるように健康状態が良くなっていきますよ。噛む回数が少ないと自覚がある方は、ぜひ試してみてくださいね。
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