現代の日本では「牛乳は健康の源」というイメージがかなり強くあります。牛乳のみでなく、乳製品全てが体に良いというイメージの方も多いと思います。これは私たちが給食で毎日のように牛乳を飲んでいたからでしょう。
しかし今、研究によって、「日本人に牛乳はあまり良くない」という論調が増えています。もともと日本人は農耕民族で、牛乳を飲む習慣はありませんでした。
仏教の普及で、牛の赤ちゃんの乳を奪って飲むのは殺生になるという考え方もあったのでしょう。
しかし、牛乳には人間の食品としては、いくつかの問題があります。そのうちのひとつが、牛乳に含まれるカルシウムは「カゼインタンパク」といわれ、私たちの消化吸収には適していないことです。
そもそも牛乳というのは牛の赤ちゃん専用のもの。何年も時間をかけて、体を成長させていく人間には合わないのです。
また、牛乳のカルシウムを消化吸収する段階が、人によってはうまく働かない場合もあります。「牛乳=カルシウム補給」と思われるのが常識ですが、カルシウムは多く取りすぎるとかえってカルシウム過剰により、骨粗しょう症などのトラブルを起こします。
牛乳に含まれる悪いカルシウムが、人体に必要な良質のカルシウムを体外に流出させてしまうのですね。
「骨粗しょう症の予防には牛乳」という認識は実は誤りなのです。
アメリカでは、牛乳は健康に役立たないという常識が広まっており、体にいいと謳うコマーシャルは禁止されています。
牛乳を飲むとお腹をすぐ壊すという日本人は多いですが、それは当たり前の反応といえます。
牛乳についての認識を正しく持ち、毎日たくさん飲んでいる方は、気を付けてみるといいかもしれません。
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