朝晩の気温が下がり始める10月~11月頃は、体調を崩してしまいやすいものですよね。そんな季節の変わり目の健康管理に役立つのが、昔から親しまれている梅干しです。
「番茶梅干し医者いらず」「梅はその日の難逃れ」などといわれ、梅の効能が注目されていました。梅干しには疲れをたまりにくくし、病気に対する抵抗力を高める働きがあります。
主に活躍するのは、クエン酸やリンゴ酸など梅に含まれる8種類の有機酸です。これが疲労の指標となる乳酸をたまりにくくするのですね。
また、風邪などの病気に効くといわれる理由は、免疫力アップ作用があるため。活性化した免疫細胞は、体内に侵入した細菌やウイルスを撃退してくれます。
梅干しの意外な使い方
民間療法として、梅干しを漬けた液である梅酢を使ったうがいがあります。梅酢を洗面所に常備し、水で薄めてうがいをする習慣がある地域も。
梅酢は梅干しと同様に殺菌効果が強く、風邪予防に効果を上げているということです。
また、梅干しにはアスピリンに似た鎮痛効果や血圧を下げる作用を持つ成分が含まれていることがわかっています。さらには動脈硬化や肩凝りなどを予防する可能性があるという専門家もいるのです。
ただ、梅干しは減塩タイプでなければ、塩分が15%を超える場合も多いので、食べ過ぎによる塩分過多が心配です。食べる量を調節して、うまく梅干しによる恩恵を受けていきたいですね。
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