「ステーキ、焼肉なんて食べたら太っちゃう!」というのは、ダイエット中の人なら常識のようになっているものですよね。
でも、これはよくある健康トピックの誤解の1つです。肥満のメカニズムはシンプルで、摂取カロリーが消費カロリーよりも多いと、余分なカロリーが体内に蓄積され、皮下脂肪や内臓脂肪として蓄えられます。食べた分よりも多くのカロリーを消費すれば、決して肥満になることはないのです。つまり、肉でもカロリーを考えて食べれば、太る原因にはなりません。
また、「筋肉がなければ脂肪は燃焼しない」ということも忘れてはいけません。運動をすると、まず筋肉中のグリコーゲンが分解され、体内に蓄積された皮下脂肪や内臓脂肪が燃やされてエネルギーとなります。つまり、筋肉とは「脂肪燃焼するために必要なもの」であり、筋肉が十分にないと脂肪を燃やすことができません。
つまり、「痩せたい!」と思っても、肉を控えるのは誤った認識です。痩せたい人こそ肉をきちんと食べて適度な運動をし、筋肉をつけることがポイントとなるのですね。
ちなみに、肉に含まれるカルニチンには、脂肪燃焼作用があることが知られています。
脂肪は細胞内のミトコンドリアで燃やされてエネルギーに変わりますが、単独でミトコンドリアに入ることができません。脂肪はカルニチンと結合することで初めて、ミトコンドリア内に入ることができ、燃やされてエネルギーとなります。
カルニチンは加齢とともに体内で合成される量が減るため、肉を食べて補うべきなのです。
ダイエット中だからこそ、肉を適切な量だけ食べて、筋肉を作りましょう。
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