腸内細菌は超重要!!8-1

自閉症の原因に悪玉菌がつくる毒素が絡む

2015年2月に放映されたNHKスペシャル「腸内フローラ解明!驚異の細菌パワー」の中で、自閉症に腸内細菌が関わっている説が紹介されました。米国のカリフォルニア工科大学のイレイン・シャオ博士が2013年に発表した論文だそうです。

従来は、自閉症をはじめ、さまざまな脳の発達障害の原因として幼児期に打ったワクチンに含まれる有機水銀やアルミニウム塩、環境中にある水銀やカドミウムなどがその原因として挙げられていました。皆さんも耳にしたことがあると思います。これらが神経細胞に蓄積され脳障害や神経障害を引き起こしているからです。

しかし、シャオ博士は腸内細菌が作り出す”4EPS”という毒素も自閉症の原因になっていることを発表しています。マウスの実験で、腸壁(絨毛細胞)に隙間が空いているマウスには”4EPS”が腸壁へ侵入し、血液中に流れ込むために”4EPS”が正常なマウスの80倍にまで増えていることがわかりました。そしてこのマウスは1分間に正常マウスの3分の1しか鳴き声を発せず、コミュニケーション障害を起こしている事がわかったのです。

ところが、別の腸内細菌が産生する整腸剤”バクロテロイデス・フラジリス”をこのマウスに与え続けたところ、症状は改善したというのです。これを人間に置き換えてみれば、悪玉腸内細菌の増殖で腸内腐敗を起こし腸壁に穴が開き、悪玉腸内細菌が生み出す”4EPS”が血液中に侵入すると、自閉症になる可能性が考えられます。逆に善玉腸内細菌が多ければ、腸内腐敗は生じず”4EPS”が血液中に入ることはなくなります。

他にも、自閉症と腸疾患の関連を指摘する研究が増加しています。米国疾病予防管理センター(CDC)によると、自閉症児が慢性的な下痢や便秘を体験する確率は健常児よりも3.5倍以上高いという報告があります。

米国のアリゾナ州立大学の研究者らが、自閉症児と健常児から採取した便中の腸内細菌を分析した結果、自閉症児の腸内細菌の種類がとても少ないことがわかったと報告しています。

また2016年、”福井大学子どものこころの発達研究センター”の栃谷史朗特命助教授が率いる研究チームは、腸内細菌の少ない母親から生まれた子どもに発達障害が現れる可能性があることを、マウスの実験が示したと報告しています。

参考文献 200歳長寿!若返り食生活法

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