腸内腐敗による「腸脳」の休眠と精神力の低下
前回書いたように、小腸壁には1億個もの神経細胞が存在し、「腸脳」の役割を果たしています。
- 人体にとって食べていいものか悪いものか
- 今、自分の体に必要な微量元素やビタミンや酵素を含む食物は何か
などを直感で判断しているのが腸脳なのです。
残念ながら、大脳の神経細胞と繋がっている腸脳の神経細胞はわずか5000個しかありませんから、余程きれいで研ぎ澄まされた神経でない限り腸脳の直感力は大脳には伝わりません。しかも、悪玉腸内細菌優位で腸内腐敗が進んでいると、ますます腸内の声が大脳に聞こえにくくなっています。
腸内腐敗による腸脳の休眠は、私たちの精神活動にも深刻なダメージを与えています。腸脳の1億個の神経細胞は、小腸壁に張り巡らされていますが、その中心部あたりを丹田といいます。丹田は昔から武道でも重要視されており、鍛える方法はいろいろあります。強い精神力や意志の力は、まさに丹田にあり、丹田とは腸脳そのものなのです。
残念ながら、現代人は腸脳腐敗が原因で腸脳が眠ってしまっているために精神力が低下し、意志薄弱になってきています。多くの子供達にハツラツ感が欠け、無気力感や集中力の欠如、多動性や落ち着きのなさが年々目立ってきています。子どもだけではなく、若者の引きこもりや統合失調症、中高年のうつ病や自殺も増えています。これは精神力の弱さにも原因があると考えられます。腸内腐敗による腸脳(丹田)の休眠がもたらした結果でしょう。
参考文献 200歳長寿!若返り食生活法