食物繊維は今、「第6の栄養素」と呼ばれています。
人間には消化できず、胃に負担をかけるだけと評価された時代もありました。しかし、研究が進んだ今では、実は食物繊維が体内で大切な働きをすることがわかってきています。
ペクチンやβ-グルカンなどの食物繊維は水分を吸収して膨張し、便をやわらかくして腸内の移動を促してくれます。
そうなると、腸内の有害物質の毒素を減らして、便と一緒に排出します。さらには栄養素の吸収も抑える働きがあります。
この食物繊維は、野菜、果物、海藻、玄米やビール酵母などに豊富に含まれていますので、これらの食材を上手に摂ってきれいな腸を目指したいものですね。
食物繊維を含んだ食べ物
「レタス○個分の食物繊維」というフレーズを聞いたことがある人もいると思います。でも、レタス1玉で食物繊維量は5.4g。私たちに必要な食物繊維の量は1日に15gといわれていますので、実は、1日に3個以上食べなければならない計算になるんですね。
より多く食物繊維が含まれている野菜を、組み合わせていく必要があります。白米やパンなどの炭水化物にも多く含まれていますが、ここで一工夫。白米から玄米に、小麦から全粒粉に替えれば、より手軽に多くの食物繊維が摂取できるようになるのです。
ごぼう、おくら、イモ類、豆類などにも食物繊維は豊富に含まれています。食卓にこうした食材を並べて、食物繊維の不足を補いましょう。
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