体調管理でもっとも大切なのは、なんといっても日頃から正しい食事を摂ること。人は「食事」というと、摂取する栄養のバランスばかりに気を取られがちですが、この時季とくに気を付けたいのは、食材の管理方法について。
高温多湿なこの時季は、野菜をはじめ、食材の痛みが早い時季。というのも、痛みの原因である細菌が繁殖しやすい環境だからです。
この、食材の痛みでもっともわかりやすいのが腐敗とカビ。腐敗やカビは、見た目や臭いで、すぐに判別がつくのですが、本当に怖いのは、黄色ブドウ球菌やサルモネラ菌といった食中毒を起こす細菌の繁殖です。
目には見えない微生物たちは、洗ったとしても本当に落ちているのか確認することもできません。とはいえ、細菌が少量であれば、食べても胃液により殺菌されるので、食中毒は発病しません。
しかし、夏バテによって体力や免疫力が弱った状態で菌が入り込んでしまうと、日ごろは大丈夫だった量でも食中毒にかかってしまうことも少なくありません。
そういった要因が重なって、夏場は食中毒が多く発生するのです。食中毒の予防には「菌を付けない」「増やさない」「殺菌」の3大原則があります。
ここでも注意したいのは、3番目の「殺菌」です。代表的なのは調理時の加熱があげられますが、実は加熱で細菌自体は殺菌できても、細菌が作り出してしまった毒素を無効化することは難しいのです。
だから、細菌が毒素を作り出す前に対処しましょう。
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