体内酵素には、消化酵素と代謝酵素があります。その数は、現在わかっているだけで、なんと2万種類もあります。そのうち、消化酵素は24種類で、それ以外は代謝酵素です。
酵素が作られている場所はそれぞれの細胞の中で、細胞核にあるDNAが、どの酵素を作るかを決定し、遺伝子が作り出します。
私たちの体は、三大栄養素を体内に摂り入れてエネルギーに変えていきますが、その消化・吸収に大きく関わっているのが消化酵素なのです。そして、消化・吸収された栄養素を血や肉、筋肉に変えて、体をスムーズに活動させる働きをしているのが代謝酵素です。
この消化酵素と代謝酵素には、ある関係があるのです。酵素は、一生で生産される量が決まっています。さらに、毎日生産される量も決まっているのです。ここで大切なのは、”毎日作られている一定の量”を、体は消化作業と代謝作業に配分していることです。どちらも生命活動にはなくてはならない大事なものですが、使われる酵素のバランスが、重要になってきます。
一方が多くなれば、もう一方は少なくなります。
じゃあ、どのバランスが体にとっていいのでしょうか?
それは、消化酵素の占める割合が小さい方が健康にはいいのです。となると、最近注目を浴びている、”少食”ですね。私は、ほぼ”1日一食+おやつ”で過ごしています。
体が消化にばかり追われると、消化酵素の使用量が増え、代謝酵素の仕事が停滞していってしまうのです。